無宗教葬儀とは?|おりづる葬祭

日本の葬儀は約8割が仏式で執り行われているため、”葬儀といえば仏式”というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
しかし、ここ最近では、自由な形式で行なわれる「無宗教葬儀」を選ぶ人も徐々に増えてきており、葬儀の多様化が進んでいます。 一方、無宗教葬儀はまだまだ一般的とは言えないため、どのように葬儀を執り行えばいいのか分からない方もいらっしゃると思います。 そこでこの記事では、無宗教葬儀の特徴や注意点などについて解説していきます。

無宗教葬儀とは

「無宗教葬儀」とは、宗教的な儀式や葬儀の習わしなどといった枠組みにとらわれない葬儀のことで、自由な形式で執り行われるため、「自由葬」などとも呼ばれています。

今まで日本では仏式での葬儀が一般的でしたが、ライフスタイルや宗教観の変化に伴い、無宗教葬儀を選ぶ人が徐々に増えてきています。
無宗教葬儀は、決められた形式や儀礼に縛られることがないため、故人の遺志や遺族の想いに沿った形で故人を見送ることができます。


仏式の葬儀と無宗教葬儀との違い

無宗教葬儀は、宗教的な儀式の枠組みにとらわれないため、仏式の葬儀のような宗教的な儀式は行なわれません。


無宗教葬儀の流れ

1.開式の辞:司会者が開式を告げます。
2.黙祷:お経の代わりに全員で黙祷をします。
3.故人の経歴紹介:故人の経歴の紹介をします。
4.献奏:故人が好きだった曲を流したり、生演奏します。
5.弔電の紹介:届いた弔電を読み上げます。
6.感謝の言葉:遺族の代表者が参列者に向けて感謝の言葉を伝えます。
7.献花:遺族、親族、参列者の順に花を供えます。
8.メモリアルビデオやスライド上映:生前の映像や写真を見て故人との思い出を振り返ります。
9.お別れの儀:故人とのお別れをします。
10.閉式の辞:司会者が閉式を告げると、葬儀が終わります。
11.出棺:葬儀後は出棺し、火葬場へ向かいます。
12.会食:火葬の後に会食を行うケースもあります。


葬儀後のお骨の供養方法

公営の墓地を探す

なるべく予算を抑えて墓地を購入したい場合は、公営の墓地を探すことをオススメします。
公営の墓地には指定の宗教・宗派がなく、無宗教葬儀を行った方でも問題なく納骨することが可能なため、葬儀後の流れも比較的スムーズと言えます。
場所によって設備の内容は異なるため、いくつか候補を挙げて見比べてみましょう。

永代供養をする

永代供養とは、永代供養墓がある寺院・霊園などが、ご遺族に代わって故人のご遺骨を管理する供養方法で、宗旨・宗派を問わず、お墓を建てる必要もないため、一般的なお墓での供養に比べて費用を抑えることが可能です。

また、お墓の管理を任せることができるので、お墓の後継人がいないという方には最適と言えます。


宗教を問わない墓地を探す

一般的に、全てのお寺は宗派が決まっているといったイメージがありますが、宗教を問わないお寺の墓苑や霊園も各地に存在します。
無宗教葬を行った場合は、こういった宗派とは関係のない墓地を選んで納骨することがオススメです。
なぜなら、菩提寺が宗派を厳格に守るお寺だった場合、宗派に則った葬儀をあげていないと納骨を拒むことが多いからです。


海洋散骨をする

古来から「人は亡くなるとお墓に入るもの」というのが常識でしたが、現在では供養の形も様変わりしています。
最近では自然への埋葬を希望する人が増えてきていて、海へ散骨して自然に還るといった海洋散骨という方法も広まってきました。
お墓への埋葬と比較すると維持費がかからず、宗教などにとらわれることがないといったメリットがあります。


一般的に納骨は四十九日法要の時期に行いますが、無宗教葬儀の場合は特に行う必要はありません。
もし別の方法で行いたい場合は、「追悼式」や「記念式」という形をとることも可能です。


無宗教葬儀の費用

無宗教葬儀の内容は人によって大きく内容が異なるため、費用相場に言及することが難しいと言えます。
無宗教葬儀だけに限らず、どのような葬儀でもかかる費用としては、ご遺体の搬送や葬儀・火葬に必要な費用、会葬者の飲食接待費などが挙げられます。
また、無宗教葬儀の一種である火葬のみを行う直葬の場合は、一般的な相場として10〜30万円程度かかります。
そのため、上記の金額に合わせて、実施したい内容に応じた追加料金がかかると考えておけばよいでしょう。


無宗教葬儀の注意点

菩提寺がある場合は無宗教葬儀を行うことができない

無宗教葬儀を行った際の遺骨は、宗教宗派を問わない公営墓地や民営墓地に納めなくてはなりません。
そのため、菩提寺(檀家のお寺)を持っている方は、基本的には仏式の葬儀を行う必要があります。
菩提寺のお墓は、その宗教宗派の檀家のものであるため、無宗教葬儀の場合納骨を断られてしまう可能性もあるため十分注意しましょう。
無宗教葬儀ができる方は、一般的に菩提寺がない方が対象となります。


内容のプランニングをしっかり行う

自由な内容の無宗教葬儀は、決められたものが特にないため内容がしっかりしていないと、あっという間に終わってしまいます。
そのため、内容をしっかりプランニングしていないと、後々まで悔いが残ってしまう可能性もあります。
また、内容を決めたら親族間での協議はもちろん、葬儀社のスタッフや葬儀場のスタッフにも忘れずに伝えるようにしましょう。

終活を始めるメリットや具体的な方法 オススメのタイミングとは?

終活とは、「人生の最後を迎えるにあたっての準備」のことをいいます。
そのため、どうしてもネガティブなイメージを持たれがちですが、後悔しない最期を迎えるためにも、出来るだけ早い段階から準備をすることが大切です。
この記事では、「終活」を始めるメリットや具体的な方法などを詳しくみていきたいと思います。


■終活とは?

終活とは、人生の最期を迎えるための準備です。
自身の死と向き合い、人生の最後を迎えるにあたって必要な準備を行うことを意味しています。
具体的にいうと、身の回りの整理や財産相続の計画、葬儀の準備などが挙げられます。


■終活のメリット

①老後が充実し、前向きな人生を送ることができる

「死」=「人生のゴール」とすれば、曖昧な先行きよりも、今後のことをある程度自身で把握できたほうが、残りの人生を有意義に過ごすことができるでしょう。
漠然とした日々を過ごしていると、老いることへの不安について考えたとしても、具体的にどうすべきか考えられる人は少ないと思います。


しかし、終活をすることで、今自分が不安に思っていることを知ることができ、具体的な行動を取ることができます。


②遺産相続のトラブルを回避できる

遺産相続では金銭が関わるため、「誰がどれだけ受け取るか」が明確になっていないと、大きなトラブルに発展する恐れがあります。


自分が生きているうちに遺言書を残すことはもちろん、相続する相手とも話し合いを進めておくことで、身内間のトラブルを回避することができます。


③家族への負担を軽減できる

もし自分が死んでしまったり、認知症になってしまった場合、家族への負担はできるだけ避けたいと思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
終活の中で「エンディングノート」を作成し、自分の希望や意思を伝えることで、生前整理をすることができ、家族への負担を減らすことができます。


④家族と話し合いができるキッカケとなる

終活をすることによって、将来の介護や葬儀、お墓について家族と話し合うことで、お互いの希望や意見のすり合わせをすることができます。


■終活を始めるタイミング

終活を始めるタイミングは無理のない範囲で、できるだけ早い段階で始めておくと安心です。
気力・体力共に少しでも若い段階で進めておけば、精神的や肉体的な負担も少なく、じっくりと取り組むことが可能です。


そのため、最近では50代に入った頃から徐々に始める方も増えてきており、60代を迎えた定年退職後や子育てが一段落した後には、終活を始める方が最も多いと言われています。


もし、ご自身で終活を始めるタイミングが決められないという方には、以下のタイミングをオススメしています。


①両親に終活をすすめたい時

「両親に終活をすすめたい」と思っても、まずは自分が終活について知らなければ相手に対しての説得力がありません。


②結婚した時や子供が生まれた時

必ずしも「終活=高齢者」が行うものではありません。
新しい家族ができるということは、万が一自分に何かあった時に影響を与えてしまう人が増えるということです。 人生の棚卸しという観点から見ても終活を始める良いタイミングと言えます。


③自分や家族の健康に不安を感じた時

終活の項目の中には、医療や介護にかかわる内容も多数あるため、不安を解消する目的で始めても良いでしょう。


④定年後

本人または配偶者の定年退職により、夫婦で過ごすことが増え、お互いの残りの人生や残される子どもたちのことを考えたのが終活のきっかけ、という方も多くいらっしゃいます。
これまでの人生を振り返り、夫婦で話し合い協力して終活を進めることで、夫婦の絆がより深まったというケースもあります。


■終活の行い方や準備すること

実際の終活の行い方や準備することについてみていきます。


・エンディングノート

エンディングノートとは、自身の人生の終わりをテーマとして、家族への思いや死後の希望などをまとめたノートです。 遺言書とは違い、法的な拘束力はないため、自由に作成することが可能です。


〈エンディングノートに書く基本内容〉

・個人情報:生年月日、住所、趣味、好きな食べ物、性格、光熱費やスマホ、その他契約情報など

・医療について:アレルギー、持病、常用している薬、かかりつけの医師など

・亡くなった後について:葬式の規模や場所、使用する遺影、納骨してほしい寺院や霊園など

・相続について:金融機関の情報、保険など

・遺言の有無について


エンディングノートの書き方は自由ですので、人生の思い出や家族への思い、財産や大切なものなど、どのようなテーマでも自由に書き記せます。
市販のノートをエンディングノートとして使用しても構いませんし、文房具屋や葬儀関連のサービス業者にあるものもあるので、ご自身で使いやすいものを選びましょう。


・遺言書の作成

残された家族のためにも遺言書を作成しておくことは非常に大切です。
法的拘束力があるため、相続の希望などを明確に記載しておきましょう。


遺言書には、相続や遺贈したい財産の明記や相続人の決定、遺言内容を実行する人の指名、相続希望の理由などの書くべき項目が複数あります。
注意点としては、方式を守らずに遺言状を作成してしまうと、遺言書自体が無効となり、残された家族にトラブルが起こる可能性もでてきてしまいます。


そういったことを避けるためにも、弁護士や行政書士といった専門家のアドバイスを受けることをオススメします。


・お墓を決める

終活では、自身が入るお墓をあらかじめ決めておくことも大切です。
お墓は、自身の先祖が入っているものや新しく購入して建てるもの、公営の墓地や霊園にあるものなど、種類は多数あります。


自身が納得いくお墓を選ぶためだけではなく、残された家族への負担を減らすためにも、亡くなる前から自分が入るお墓を決めることをオススメします。
家族と入念な打ち合わせを重ねて意見をまとめておきましょう。


もし、新しくお墓を建てる場合は、宗教や宗派によってお墓の形態に違いがあるため、自身が属する宗教・宗派を事前に確かめておくことが必要です。
そして、家族が墓参りに行きやすいような交通アクセスや周辺環境なども考慮することも大切です。
お墓の購入はまとまったお金を要するため、自身や家族の経済状況などにも配慮して希望予算の同意をきちんと得ましょう。

香典返しのマナー【タイミングや最近の人気は】

香典返しは、お通夜や葬儀で故人にお供えいただいた香典に対してのお返しのことをいいます。
また、弔事を滞りなく終えることができた御礼を込めて贈る物でもあります。
この記事では、香典返しを贈る時期や金額の目安に加えて香典返しに最適なギフトについても詳しく見ていきたいと思います。

香典返しとは

香典とは、大切な家族を失った遺族の悲しみを慰め、励ますという意味合いがあります。
そして、香典返しとは、香典に対して無事に四十九日の法要が滞りなく終えることができたという報告を兼ねて、遺族がお礼として品物を贈ることをいいます。


本来、香典返しは喪主が持参して手渡しするのがマナーでしたが、現在では核家族化が進んだことにより、家族や親族が離れて暮らす家庭も増え、直接渡すことが困難になりました。

そこで、現在では、挨拶状を添えて郵送する方法が一般的となっています。


香典返しを渡す(贈る)タイミング

香典返しは、四十九日法要が済んだ「忌明け(きあけ)」を目安に贈るのが一般的とされています。
忌明け法要後から2週間以内に送り先に届くことが理想的なタイミングといえます。


万が一時期が遅れてしまう場合は、遅れる理由を挨拶状に書いておきましょう。
また、最近では、四十九日の忌明けを待たずに、通夜・葬儀・告別式当日に渡す「即日返し(当日返し)」も増えています。


即日返しは、一律の香典返しをその場でお渡しし、もし高額の香典をいただいた場合は後日改めて香典の金額に応じて香典返しを複数お渡ししたり、いただいた香典に相応しい品物をお送りする必要があります。


後日香典返しを渡す場合

当日は会葬御礼だけを渡します。
後日渡す場合は、いただいた香典の金額に合わせた品物を選ぶことができるため、不公平にならないといったメリットがあります。


郵送の場合は、お礼の気持ちを込めた挨拶状を添えるのが一般的なマナーとされています。
また、香典返しには「掛け紙」をつけるのがマナーとされていますが、手渡しと郵送では適したやり方が異なります。


  • 手渡しの場合・・・包装紙の上から掛け紙をつける「外掛け」
  • 郵送の場合・・・掛け紙をつけてから包装紙で包む「打掛け」

また、仏教の場合は蓮の花がプリントされた掛け紙を使用し、他の宗教の場合は蓮の花がプリントされていない掛け紙を使用しましょう。


当日香典返しを渡す場合

受付で香典をいただいた際にその場でお返しします。
当日返しは、元々は関東や東北地方で行われていたものでしたが、現在では全国に広まってきています。
香典返しを渡しそびれる心配もなく、全員にその場で手渡しできるため、送料がかからないといったメリットがあります。


当日返しは、大体3,000円程度の返礼品を用意するのが相場といわれているため、心ばかりの品物を選ぶといいでしょう。


一方、いただいた香典の金額によっては後日別の品物を送らなければならないため、手間が増えるといったデメリットがあります。


香典返しに添える挨拶状

香典返しを贈る際は、品物と一緒に香典返しの挨拶状も添えるのが一般的です。
奉書紙に毛筆の薄墨で書くのが正式ですが、定型の挨拶カードでも、故人の氏名や戒名、喪主の氏名などを入れてあれば問題ありません。


尚、挨拶状の文面については、あなた自身で作成したオリジナルの内容(故人との思い出や現在の遺族の状況など)を入れて作成しても構いません。
オリジナルの挨拶状であれば、世界で一つだけの心のこもったものになるため、受け取った相手も喜んでいただけるでしょう。


挨拶状に入れる一般的な内容例

  • 香典、供物、供花をいただいたことに対してのお礼
  • 故人の俗名(生前の名前)と戒名(法名)
  • 故人の忌明けの法要を無事に終えることができたご報告
  • (喪主が直接品物を渡せない場合の)書中で挨拶をすることへのお詫び
  • 喪主名

尚、筆で文章を書く場合は「句読点」は使わないため、挨拶状においても注意が必要です。


香典返しの相場について

香典返しの金額については、いただいた香典の3分の1から半分程度が目安とされています。
一般的に香典返しは、香典の金額に応じて3段階程度の品物を贈るとされています。


しかし、いただいた香典の金額に幅がある場合は、金額別に分類をし、段階ごとに品物を変えて渡すといいでしょう。


高額な香典をいただいた場合

高額な香典とは、あくまでも目安となりますが、一般的には2万円以上を指します。
1万円以上の香典をいただき、当日返しが2,500〜3,000円程度の場合は、忌明け後に改めて2,500円程度の品物を贈るケースが多いとされています。


もし、金額相場を大きく超えた香典をいただいた場合は、特別な想いが込められている可能性もあるため、3分の1もしくは4分の1と金額を抑えて香典返しを贈りましょう。


香典返しでよく返される品物は?

香典返しの代表的なものは、お茶、コーヒー、紅茶、のり、お菓子、洗剤などといった手元に残らないような「消え物(消耗品)」を贈るのが一般的でしたが、今ではタオルや寝具などの日用品のほか、カタログギフトを利用される方も増えてきています。


最近の人気はカタログギフト

最近では香典返しにカタログギフトを利用される方が増えてきています。
これは、受け取る方の好みや嗜好が多様化し、皆に好まれる品物を選ぶことが難しくなったためといわれています。


また、カタログギフトは金額に幅があるため、あらゆる価格帯のお返しにも対応できるといったメリットもあります。
しかし、受け取る方が年配の方の場合、カタログギフトの品物の交換方法をご存じない方もいらっしゃるため注意が必要です。


状況に応じて適切なタイミングで贈ろう

一般的に香典返しは、忌明け法要後に贈るものとされていますが、贈る時期に関して明確な決まりはありません。


そのため、家族の状況や気持ちが落ち着いたタイミングで香典返しをしても問題ありません。
香典返しは感謝の気持ちを伝えるものなので、心を込めて贈れば相手にも感謝の気持ちが伝わるでしょう。

意外と知らない?!職場における弔事のマナー

職場の上司や先輩、同僚やその身内に不幸があった場合、どのような対応をすればいいでしょうか。
弔事への対応は社会人としての常識の1つでもあります。
今回は、職場内においての基本的な弔事のマナーについて解説していきます。




突然の訃報を受けたら

思いがけず、職場の上司や同僚またはその身内の訃報を受けた際は、まずは落ち着いて必要な情報を確認し、その後は上司に報告して指示に従いましょう。


確認が必要な情報

  • 故人の氏名
  • いつ、どこで、亡くなった理由
  • 年齢
  • 喪主の氏名・故人との関係
  • 通夜、葬儀・告別式の日時場所
  • 献花・供物などの可否


葬儀に参列する範囲は?

会社関係の葬儀については、どのような場合に参列するべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
会社関係といっても、上司の場合もあれば、同僚や部下あるいはその身内など様々なケースがあります。
基本的には会社の方針や所属部署の方々の対応を参考にして判断することが大切です。
ここでは一般的に会社関係の葬儀に参列する場合の対応について見ていきます。


故人が会社関係者の親族の場合

亡くなった方が会社関係者のご両親や配偶者・子供であればできるだけ葬儀に参列しておいた方がいいでしょう。

親族といっても、祖父母や叔父叔母など少し遠い関係の親族の場合、特に面識がないのであれば無理に参列する必要はありません。

尚、参列はお通夜か告別式のどちらかで構いません。
(最近ではお通夜に参列することが多くなっているそうです。)

しかし、会社の代表として参列する場合は、お通夜と告別式の両方、若しくは告別式に出席するのが一般的です。

また、会社関係者でも、あまり面識のない方の場合も参列する必要はありません。
こういった場合は、参列する他の会社関係者に香典を代理で渡してもらうか、後日直接香典を渡すといいでしょう


故人が上司、同僚、部下の場合

故人が自分の上司、同僚、部下の場合は可能な限り葬儀に参列しましょう。
会社関係者の親族の場合同様に、お通夜に参列できないのであれば告別式に参列をします。

また、上司や同僚、部下が亡くなった場合は、会社からお通夜などの参列について指示が出される場合もあるため、その際は指示に従って参列を決定することが必要です。


お通夜に参列する際の服装のマナー

葬儀に参列する際の服装は一般的には喪服を着用します。
ただしお通夜は元々、訃報を聞いて「急いで駆けつける」という位置づけもあり、平服に黒の喪章を着けるだけでも失礼にはなりません。

また、仏教のお通夜なのであれば数珠も忘れないように用意しましょう。
数珠は基本的に貸し借りができないため注意が必要です。


男性

一般の参列者の場合、喪服若しくは準喪服のブラックスーツやダークスーツを着用します。 ワイシャツは白、ネクタイや靴下・靴はすべて黒で統一します。


女性

女性も喪服若しくは黒や地味な色のスーツ・ワンピースが一般的です。 ストッキングは黒、バッグ・靴も黒を選びます。

アクセサリーについては真珠の一連のネックレスと結婚指輪以外は基本的にはマナー違反と言われています。
また、ネイルをしていてオフをする時間がない場合は、グローブをはめたり、上からベージュのネイルポリッシュを塗りましょう。


子供

学生服が礼服となりますが、制服がない場合や小さなお子さんについては、落ち着いた目立たない服装を着用します。

男の子であれば、白のシャツに黒・紺などの地味な色のズボンが一般的です。
女の子の場合は、紺・茶系統の落ち着いた色の派手ではないワンピースなどがいいでしょう。


香典の相場とマナー

お通夜に参列する際は、香典を持参します。
香典を持参する場合は、必ず袱紗に包んでおきます。

香典袋だけの状態で持参したり、袱紗に入れたまま香典を渡すことはマナー違反ですので注意が必要です。
また、香典袋には「御霊前」と表書きすることが必要ですので忘れずに用意しておきましょう。


香典の相場

会社関係での香典の相場は、上司や部下など故人との関係によって異なってきます。
結婚のご祝儀と違って喜ばしいことではないため、大金を包む必要はなく、包むお金も新札ではなく、折り目のついたものを選びます。

また、死や苦という言葉を連想させる4と9といった金額は避けるようにします。


〈上司の場合〉

直接的な会社の上司が亡くなった場合の香典は、一般的には「部下一同」となるケースが多いでしょう。
不公平感をなくすことや連帯感をもたせるためにも、部下全員から同額を集め「〇〇部一同」とします。

故人が上司の場合の香典の金額相場は、5千円~1万円ほどが一般的です。
もし、複数人で出す場合は、500円、1000円など均等に出し合います。


〈同僚の場合〉

故人が同僚である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどが一般的です。 複数人で代表を立ててまとめて出すことも可能ですが、合算は1~3万円ほどが適切でしょう。


〈部下の場合〉

故人が部下である場合は、社長などと共に会社代表という形で法要に参列することが多くなります。
香典も状況によっては同僚には出させず、自らと上司で済ませることもあります。

一般的に、故人が部下である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどと言われています。
自身の年齢や故人との関わりの深さを加味し相場の中で金額を決めていくことが必要です。


〈上司の親の場合〉

故人が上司の親である場合の香典の金額相場は、5千円~1万円ほどです。
しかし、個別に香典を渡すと『上司に取り入っているのではないか」などと誤解される可能性もあるため、用意するときは会社の方針にしたがうか、社長や同僚と相談して公平に出すといった配慮も必要です。


〈同僚の親〉

故人が上司の親である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどです。
この金額は、香典を出す側の年齢によっても左右します。


〈部下の親〉

故人が部下の親である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどとなります。
あまり香典の額を多くしてしまうと、親族の額を超えて失礼となってしまう可能性もあるため注意が必要です。


〈上司の親族の場合〉

上司の親族の法要は、あまり足を運びにくいものかもしれません。
上司としても、故人とほぼ接点のない部下が参列するのは戸惑いやすいので、社長などの意向や上司本人の希望にしたがっておくようにしましょう。
故人が上司の親族の場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどとなります。同僚と相談し、歩調を合わせておきましょう。

【簡単解説】ご逝去から葬儀までの流れ 横浜市-おりづる葬祭

大切な人が亡くなってしまったら、ご遺族の方は葬儀の準備や手続きなどに追われることになります。
ご逝去されてから葬儀までどのような流れで進めていけばいいのか、などわからないことが多くあります。
この記事では、危篤の時に身内の方がやっておくことや、病院で亡くなった場合の葬儀までの流れについて見ていきたいと思います。




【危篤の時にやるべき項目】

危篤の連絡

身近な家族が危篤になってしまったら、まず、臨終に立ち会ってもらいたい家族や親族に連絡を入れます。
その後、親しい友人や会社関係の方にも連絡を入れましょう。
可能であれば、その方が元気なうちに会いたい人を聞いておけば、スムーズに連絡できるだけでなく、訃報を案内するときにも安心です。
連絡は、遠方の親戚の方で、すぐに駆けつけることができないとしても、しておいた方がいいでしょう。


着替えの準備

病院に入院している場合は、病衣の場合がほとんどですので、お気に入りの洋服に着替えた姿で退院させたいという考えであれば、事前に洋服を準備しておきましょう。


現金の用意

病院にもよりますが、退院時に精算が必要な場合があります。
また、交通費や飲食代などのために、ある程度の現金を手元に用意しておくと安心です。
ご逝去したことが金融機関に伝わると、その方の口座は凍結されて引き出すことができなくなってしまいますので、事前に暗証番号や印鑑の保管場所を確認し、いつでも引き出せる準備をしておきましょう。


依頼する葬儀社を決める

生前に葬儀社を決めていなかった場合、病院でご逝去となると、葬儀社を手配するまでの時間が非常に短く、複数の葬儀社を比較することは非常に困難です。
病院によっては、2時間程度で故人を安置場所に搬送することを求められる場合もあります。
そのような状況では、冷静に価格やサービスの比較が十分にできないためご遺族の満足のいく葬儀ができない可能性もあります。
そうならないためにも、あらかじめ葬儀プランやサービスの内容に納得して依頼できる葬儀社を決めておくようにしましょう。
おりづる葬祭では、神奈川県全域、特に横浜市、平塚市、藤沢市、鎌倉市を中心としたエリアでご対応可能です。
わからないことなどがございましたらお気軽にお問い合わせください



【病院で亡くなった場合】

危篤、臨終

入院されていた方が危篤状態になると、病院から家族に連絡が入ります。
そして、ご臨終を迎えた際には、医師により死亡の確認がされ、死亡診断書が発行されます。
死亡診断書は、ご遺体の搬送や死亡届に必要なとても大切な書類ですので、紛失しないようにきちんと所持しておきましょう。


葬儀社の手配

ご逝去された場合、まずしなければならないのは、葬儀社の手配です。
ご遺体の搬送には寝台車の手配が必要なので、できればそれまでに葬儀社を手配しておきましょう。
ご逝去から葬儀社を手配するまでの時間は非常に短いため、故人の生前から複数の葬儀社を比較して選んでおいた方がいいでしょう。
ご逝去後に急いで探してしまうと、トラブルが起きてしまったり、ご遺族の満足のいく葬儀が行えない可能性もあります。


寝台車の手配

葬儀の日まで故人を休ませる安置場所への移動が必要です。
移動は専門の業者でないと対応できません。
寝台車で搬送することになるので、葬儀社を決めている場合には葬儀社に依頼します。
もし葬儀社が決まっていなくても、葬儀社が搬送だけを請け負ってくれるケースもあるので「故人の搬送だけ」である旨を伝えれば依頼できます。

おりづる葬祭では横浜市の葬儀を中心に藤沢市、鎌倉市など神奈川県全域を担当しております。
横浜で葬儀社を探すならコチラからお問い合わせください。


ご遺体の搬送

安置場所へのご遺体の搬送は専門業者に依頼することが一般的です。
ご自身で搬送することも可能ですが、ご遺体の搬送は専門的な技術が必要ですのであまりおすすめはできません。
依頼すべき業者が分からない場合、病院に提携の葬儀社を紹介してもらうこともできます。
また、業務として搬送を行える業者は、国土交通大臣の許可を得た業者だけになります。
許可を得ている業者は、緑ナンバーの車を使用しているので、搬送を依頼する際は注意しましょう。


故人の安置

一般的に安置場所は、自宅や葬儀場の霊安室となることが多くなっています。
安置場所では、北枕になるようにご遺体を安置します。
また、ご遺体が損傷することを防ぐため、ご遺体にドライアイスを当てたり、「エンバーミング」という処置を施します。
一般的には葬儀社の担当者が全て行ってくれますので、ご遺族の方が手伝うことは特にありません。
自宅安置の場合は、故人のために布団を一組用意します。
ご遺体にはドライアイスの手当をし、「枕飾り」と呼ばれる祭壇が設置されます。


葬儀社との打ち合わせ

葬儀社との打ち合わせでは、喪主・施主はだれか、葬儀の段取りなど主に以下の項目について担当者と確認をします。

  • 葬儀スタイルや規模など葬儀に関する希望
  • 参列者人数(予測)
  • 通夜式や葬儀告別式の日時
  • 葬儀を行う場所
  • 喪主や施主について
  • 菩提寺の有無(菩提寺が無い場合は、葬儀社に寺院の紹介を依頼することもできます)
  • 祭壇、棺、骨壺、返礼品、料理などについて
  • 受付など手伝いの人数について

また、打ち合わせの際には死亡診断書が必要になります。
その後、葬儀社の担当者が、火葬許可や死亡届の手続きをしてくれます。
もし菩提寺がある場合は、菩提寺に日程などの確認します。

納棺

納棺は、故人のご遺体を清め死装束を着せた上で御棺の中に移す儀式です。
この際に、故人が生前に好きだったものや思い入れのあるものなどを一緒に収めます。
この場合、火葬場で一緒に入れられないものもありますので事前に火葬場に確認しておきましょう。


お通夜

お通夜はご遺族や縁の深い親戚、友人が故人に別れをし、ご冥福を祈る儀式で、2時間程度で終わるのが一般的です。
喪主の方は、1時間前までには会場につき、受付等の準備を確認します。
受付はお通夜開始の30分前程度から受付を開始します。
お通夜が終了した後は、弔問客に飲食をふるまう「通夜振る舞い」と呼ばれる飲食の席が設けられます。


葬儀告別式

告別式は、故人と親交のあった人が故人に最期の別れを告げる儀式です。
お坊さんに読経をしていただき、参列者は焼香をします。
お坊さんによる読経後、故人と最後のお別れを行い、火葬場へと出棺します。


火葬

告別式が終わると火葬場に同行し、故人のご遺体の火葬を行います。
火葬場には、一般的に葬儀参列者の全員ではなく、ご親族や仲の良かったご友人のみが同行します。
しかし当日になって同行を申し出られる方がいらっしゃる場合もあるので、移動手段については多少余裕をもって手配しておきましょう。
火葬場では、僧侶に読経をしていただき、喪主から関係の深い順に焼香をします。
火葬は一般的に1時間前後かかります。
火葬が終わったら「骨上げ」を行います。
骨上げとは、故人の遺骨をご遺族などが骨壺に納める儀式です。
焼香と同様、骨上げも喪主から関係の深い順番に行い、最後にのどぼとけを納めることが一般的です。

【カトリック教徒の葬儀マナーを詳しく解説】横浜市-おりづる葬祭

一般的に私たち日本人が行う葬儀は、仏教の考え方に基づいた「仏式葬儀」になります。
しかし、日本で信仰されている宗教は仏教だけではなく、キリスト教や神道なども存在しています。
仏教の葬儀に出ることが多い人の場合、キリスト教の葬儀に臨席するとなると戸惑うことも多いのではないでしょうか。
キリスト教の葬儀は、仏式葬儀とは大きく異なるところもあるため、葬儀に参列する際はマナー違反にならないよう注意する必要があります。
今回はキリスト教の葬儀、その中でも「カトリック」についてのマナーや特徴などを見ていきたいと思います。




【カトリックにおける葬儀とその特徴】

キリスト教における葬儀は宗教儀礼の1つであり、「葬儀式」と呼ばれています。
本来は仏式葬儀のような通夜の習慣はありませんが、日本においては一般の風習を取り入れて「通夜の祈り」と呼ばれるものが行われる場合もあります。


■カトリックにおける葬儀とは

カトリックにおいて葬儀とは、故人の霊魂はキリストに委ねられ、キリストの再臨と死者の復活を祈るためのものです。
そして、カトリックと仏教の最も大きく異なる点は、「死」に対する考え方です。
仏教においては、死は縁起が悪く、悲しむべきものとして捉えられています。
それに対し、カトリックの死に対する考え方は「永遠の命と生の始まり」を意味し、祝福されるべきものとして捉えられています。


■カトリックの葬儀の特徴

カトリックの葬儀においては「お悔やみ」は述べず、遺族に対しては「安らかな眠りをお祈りいたします」といった言葉をかけます。
そして、カトリックでの葬儀は、故人の臨終を看取ることから始まり、臨終前から神父が立ち会い、塗油の秘跡、聖体拝領などの儀式を行います。
さらに聖書の朗読と神父による説法、およびキリストの血と肉であるとされるワインとパンを捧げるミサなどが執り行われます。
葬儀は故人が属していた教会で行われることが一般的で、葬儀と告別式を別で行います。
葬儀後は、3日目、7日目、30日目に追悼ミサが行われ、更に1年、3年、5年、7年目になると追悼の記念集会も行われます。



【カトリックの葬儀・告別式の流れ】

■カトリックの葬儀の流れ

ここでは一般的な式の流れを紹介いたします。

①入堂聖歌

入堂聖歌と共に神父が入堂します。この際、参列者は起立して迎えます。
棺は一旦入り口で安置され、神父が聖水を注ぎ祈りが捧げられます。その後神父に続き、棺と遺族が入場します。


②開式の辞

神父が祈りの言葉を捧げ、棺に聖水を注ぎ、祭壇と棺に献香します。
その後、開式の辞を述べ、葬儀の開祭を告げた後、着席となります。


③葬儀のミサ

葬儀のミサでは、「言葉の典礼」と「感謝の典礼」が行われます。
「言葉の典礼」では、神父による聖書の朗読と説教が行われ、参列者は祈りを捧げます。
「感謝の典礼」では、遺族が祭壇にパンとぶどう酒を捧げ、信徒が祭壇の前にでて神父から聖体(パン)を受け取ります。
これは「聖体拝領(せいたいはいりょう)」というもので、故人が復活し、永遠の命を得るように祈るという意味があり、葬儀の中で非常に重要な儀式になります。


■カトリックの告別式の流れ

①入堂聖歌

葬儀の場合に同じになります。
告別式は神父の司式で行います。参列者一同で聖歌を歌い、告別式の開式を告げます。


②聖歌斉唱

参列者全員で聖歌を歌い、告別式の開式となります。


③弔辞・弔電紹介

故人の略歴及び弔辞・弔電が紹介されます。


④献花

献花を行う順番は、喪主遺族、親族、一般会葬者の順となります。


⑤遺族あいさつ

喪主が感謝の挨拶を行います。参列者が多い場合には、献花後に退場できるように献花の前に行うこともあります。



マリア像

【カトリックの葬儀における服装】

カトリックの葬儀に参列する際の服装は、基本的には仏式の場合と変わりません。

■女性の場合

女性の場合は派手なものを避け黒の礼服(シンプルなワンピースやスーツ)や喪服を着用するのが良いでしょう。
肌をあまり出さないようにし、夏であっても薄手の長袖を着るのがマナーとなっています。
靴やストッキングも黒のものを選び、ハンカチなどの小物もできる限り黒のものにします。アクセサリーは結婚指輪以外は極力避けましょう。
また、靴は光沢のない黒のパンプスが一般的です。
仏式とは異なり、数珠は使われないので持参は必要ありません。
ただし、カトリック信者の女性の場合は一般の参列者と少し違いがあります。
教会内での正装は黒や紺の帽子と黒や白のベールを着用することが作法とされています。
自分が信者でない場合は、帽子とベールは必要ありません。


■男性の場合

男性の場合も基本的には仏教式と同じで問題ありません。
正装はストライプのズボンに黒のモーニングコートですが、礼服と呼ばれる黒のスーツを着用することが一般的になります。
シャツは白、ネクタイは黒で無地のものを選び、ネクタイピンは外しましょう。
靴や靴下、ベルトやハンカチなどの小物も黒に統一します。
派手なものや光沢のあるものはできるだけ避けましょう。


■子供の場合

子供の場合、決まりはありませんが、学生の場合は制服を着用するのがベストといえます。
制服がない場合、男の子であれば黒・紺などのジャケットに白シャツ、黒ネクタイが望ましいといえるでしょう。
靴は黒で光沢のないもの、靴下は白か黒を選びましょう。
女の子であれば、黒のワンピースなどが良いでしょう。
靴は黒、靴下は白か黒を選びます。
乳児の場合はできるだけ地味な色の服装にし、飾りの派手なものは避けます。



【カトリックの葬儀における挨拶のマナー】

カトリック含むキリスト教では、仏式のような「お悔やみ申し上げます」や「ご冥福をお祈りいたします」という挨拶はしません。
「死は永遠の命を得るものであり祝福されるもの」と捉えているため 「安らかな眠りをお祈りいたします」という表現で挨拶をします。

葬式の受付係を頼まれたら?受け方・断り方のマナー

葬儀での受付係は弔問者や参列者をお迎えする立場で、ご遺族の代理ともいえる役割です。 任された場合は具体的にどんなことをすればいいのでしょうか。 葬儀においての受付係の役割や流れ、またその際の注意点などを見ていきましょう。

【受付を頼まれた時の返事の仕方】

葬儀の受付を頼まれた際は、特別の事情がない限りは引き受けることがマナーとなっています。


■当日引き受けることができる場合

当日受付を引き受けることができる場合は、「この度はお悔やみ申し上げます。私でお手伝いできることがあれば、受付を努めさせていただきます」などと言い、引き受ける旨を伝えます。


■当日やむを得ず引き受けることができない場合

「受付をしてくれないかと依頼される」=「引き受けてもらえることを前提としている」と考えましょう。


冠婚葬祭の中でも葬儀は最も重要度の高いものとなるため、依頼された場合は引き受けるのが一般的です。


しかし、以下の場合はやむを得ない事情となるため、断ってもよいでしょう。


・「病院に入院している」

・「退院したばかりで会社も休んでいる。とてもではないが立っていられない」

・「現在出張で海外にいる、今から飛行機を手配したとしても物理的に葬儀の日に間に合わない」


一般的に、葬儀の参列を断る場合は、理由は詳しく話さないことがマナーとなっています。

断る際は、「この度はご愁傷様です。お伺いしたいのですが、やむを得ない事情で、どうしてもお伺いすることができません。〇〇さまのご冥福をお祈りしております」と一言告げるとご遺族の気持ちに寄り添うことができます。

しかし、理由も話さず断ると今後の付き合いに影響が出てしまう可能性があると言う場合は、簡単に事情を説明してもよいでしょう。

また、あいまいな返事をしたり、返事を伸ばすことは望ましくありません。

早い段階で断りを入れれば、ご遺族側でも他の受付係を早めに手配することができます。



【受付係の基本的な役割と流れ】

受付係は葬儀が始まるまでに受付の準備を完了させなければならないため、1時間前には会場に到着するようにしましょう。

その後、喪主をはじめとする喪家へ挨拶をし、祭壇へ一礼します。


■受付係の基本的な流れ

受付係の基本的な流れは以下の通りです。


①事前準備をする

②挨拶と香典の受け取り

③記帳をお願いする・返礼品をお渡しする


■事前準備をする

まずは、葬儀の流れや会場の配置の把握をします。

それから、芳名帳、筆記具(ペン)、香典受け、返礼品がきちんと揃っているかを確認します。ペンは黒の筆ペン、ボールペン、サインペンなど複数のタイプを揃えておきます。

また、葬儀場によっては返礼品の受け渡し場所が受付と異なる場合もあります。そのため受け渡しの手順も含めた確認も必要です。


■挨拶と香典の受け取り

葬儀が始まり弔問者や参列者が受付へ入ってきたら、挨拶を受け、香典を受け取ります。

その際はご遺族の代理として「本日はお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます」などのように、弔問に来てくださったことに対するお礼を伝えます。

香典を受け取る際は「ありがとうございます」「お預りします」などの言葉を添えて両手で受け取った後、一礼します。

尚、ご遺族が来られた場合は「この度は誠にご愁傷様でした」という挨拶にしましょう。


■記帳をお願いする・返礼品をお渡しする

挨拶をして香典を受け取った後は、芳名帳への記入を促します。

「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をご記入ください」などと声掛けし、芳名帳に記帳していただきます。

記帳していただいている間に、返礼品を渡す準備や香典を会計係へ渡すなどの作業をするとスムーズです。


■その他

受付が終わったら会計係に香典を渡します。近年では香典泥棒の被害も出ているため、お金の取り扱いにはしっかりと注意をしましょう。

また、弔問者が供物や弔電などをお持ちなら、お礼をいって受け取り、まずは記帳してもらいます。その後で葬儀社のスタッフや会場の係に報告しましょう。



【葬儀の受付をする際の注意点】

葬儀の受付を行う際は、以下のような注意が必要です。


■遅刻は絶対に避ける

葬儀は、「故人との最後の別れ」です。

そのため、弔問者や参列者の中には葬儀が始まる30分以上前に来られる方もいらっしゃいます。

受付係は、そういった弔問者を迎える立場にあるため、遅刻は絶対に避けましょう。

受付の準備もあるので、会場には葬儀が始まる1時間前には到着するのがマナーです。


■会場の配置やスケジュールなどを事前に把握しておく

受付係は、化粧室や駐車場の場所を尋ねられることも多くあります。

また、何時に開式するのかといったスケジュールを聞かれることもあります。

そのため、葬儀が始まる前までに、会場の配置やスケジュールを把握しておくことが大切です。


■受付をしている人全員が同じ対応をする

葬儀の受付で実際に問題になるケースが、「受付の人間によって対応が異なってしまったため、後に大きな問題となってしまった」ことです。

よくあるケースは、「ご遺族が香典を辞退されている」場合です。


ご遺族の中には香典の辞退を望まれている方もいらっしゃいます。

もし、ご遺族が「香典辞退」のご意向を示されている場合、受付の係は香典を受け取ってはいけません。

しかし、弔問者や参列者の中には、香典を持参されている方もいらっしゃいます。

受付で香典を出された場合は、「申し訳ありません、故人の遺志により、ご香典は辞退申し上げております」と丁寧にお断りし、お辞儀をしましょう。


また、「弔問者や参列者の香典は断るが、親族の香典は受け取る」という形を取る場合は、ご親族が受付に来たら、「この度はお悔み申し上げます」などのように挨拶をします。


受付の対応が異なってしまい、「〇〇さんからは受け取っていたのに私のは受けとってもらえなかった」ということにならないようにしましょう。



まとめ

受付係は、「ご遺族側の立場」となります。

そのため、弔問者や参列者に対しても、「来ていただく側」の言葉遣いや態度が求められます。

受付の対応に失礼があると、ご遺族の印象まで悪くしてしまう可能性もあるため、任された際はきちんと務め上げましょう。

【一般葬】横浜市港南区 Y.K様 60代女性

おりづる葬祭様にお願いを決めたのは、何よりも対応が素晴らしかったことでした。

こちらの要望もしっかりと話を聞いてくださり、分からない点も丁寧に説明してくださいました。

お陰様で心温まる良い葬儀となりました。

ありがとうございました。

【一般葬】鎌倉市 M.T様 40代女性

喪主を務めるのは初めてだったため不安がありましたが、事前の丁寧な説明のお陰でこちらも安心して準備を進めることができました。

生前、父が希望していた通りの葬儀ができたと思っており、大変満足しています。ありがとうございました。

【家族葬】藤沢市 H.S様 30代男性

父の葬儀でお世話になりました。

価格について一番気になるところでしたが、安さはもちろん明瞭な金額が納得のポイントでした。

亡くなった当日から葬儀が終わるまで、誠意の感じられる対応をしていただいたことに家族一同大変感謝し致しております。