突然の訃報を受けたら…
意外と知らない弔辞のマナー
職場の上司や先輩、同僚やその身内に不幸があった場合、どのような対応をすればいいでしょうか。
弔事への対応は社会人としての常識の1つでもあります。
今回は、職場内においての基本的な弔事のマナーについて解説していきます。
目 次
- ■
突然の訃報を受けたら
- ・ 確認が必要な情報
- ■ 葬儀に参列する範囲は?
- ■ お通夜に参列する際の服装のマナー
- ■
香典の相場とマナー
- ・ 香典の相場
突然の訃報を受けたら
確認が必要な情報
・故人の氏名
・いつ、どこで、亡くなった理由
・年齢
・喪主の氏名・故人との関係
・通夜、葬儀・告別式の日時場所
・献花・供物などの可否
葬儀に参列する範囲は?
会社関係といっても、上司の場合もあれば、同僚や部下あるいはその身内など様々なケースがあります。
基本的には会社の方針や所属部署の方々の対応を参考にして判断することが大切です。
ここでは一般的に会社関係の葬儀に参列する場合の対応について見ていきます。
故人が会社関係者の親族の場合
亡くなった方が会社関係者のご両親や配偶者・子供であればできるだけ葬儀に参列しておいた方がいいでしょう。
親族といっても、祖父母や叔父叔母など少し遠い関係の親族の場合、特に面識がないのであれば無理に参列する必要はありません。
尚、参列はお通夜か告別式のどちらかで構いません。
(最近ではお通夜に参列することが多くなっているそうです。)
しかし、会社の代表として参列する場合は、お通夜と告別式の両方、若しくは告別式に出席するのが一般的です。
また、会社関係者でも、あまり面識のない方の場合も参列する必要はありません。
こういった場合は、参列する他の会社関係者に香典を代理で渡してもらうか、後日直接香典を渡すといいでしょう
故人が上司、同僚、部下の場合
故人が自分の上司、同僚、部下の場合は可能な限り葬儀に参列しましょう。
会社関係者の親族の場合同様に、お通夜に参列できないのであれば告別式に参列をします。
また、上司や同僚、部下が亡くなった場合は、会社からお通夜などの参列について指示が出される場合もあるため、その際は指示に従って参列を決定することが必要です。
お通夜に参列する際の服装のマナー
ただしお通夜は元々、訃報を聞いて「急いで駆けつける」という位置づけもあり、平服に黒の喪章を着けるだけでも失礼にはなりません。
また、仏教のお通夜なのであれば数珠も忘れないように用意しましょう。
数珠は基本的に貸し借りができないため注意が必要です。
男性
一般の参列者の場合、喪服若しくは準喪服のブラックスーツやダークスーツを着用します。 ワイシャツは白、ネクタイや靴下・靴はすべて黒で統一します。
女性
女性も喪服若しくは黒や地味な色のスーツ・ワンピースが一般的です。 ストッキングは黒、バッグ・靴も黒を選びます。
アクセサリーについては真珠の一連のネックレスと結婚指輪以外は基本的にはマナー違反と言われています。
また、ネイルをしていてオフをする時間がない場合は、グローブをはめたり、上からベージュのネイルポリッシュを塗りましょう。
子供
学生服が礼服となりますが、制服がない場合や小さなお子さんについては、落ち着いた目立たない服装を着用します。
男の子であれば、白のシャツに黒・紺などの地味な色のズボンが一般的です。
女の子の場合は、紺・茶系統の落ち着いた色の派手ではないワンピースなどがいいでしょう。
香典の相場とマナー
香典を持参する場合は、必ず袱紗に包んでおきます。
香典袋だけの状態で持参したり、袱紗に入れたまま香典を渡すことはマナー違反ですので注意が必要です。
また、香典袋には「御霊前」と表書きすることが必要ですので忘れずに用意しておきましょう。
香典の相場
会社関係での香典の相場は、上司や部下など故人との関係によって異なってきます。
結婚のご祝儀と違って喜ばしいことではないため、大金を包む必要はなく、包むお金も新札ではなく、折り目のついたものを選びます。
また、死や苦という言葉を連想させる4と9といった金額は避けるようにします。
〈上司の場合〉
直接的な会社の上司が亡くなった場合の香典は、一般的には「部下一同」となるケースが多いでしょう。
不公平感をなくすことや連帯感をもたせるためにも、部下全員から同額を集め「〇〇部一同」とします。
故人が上司の場合の香典の金額相場は、5千円~1万円ほどが一般的です。
もし、複数人で出す場合は、500円、1000円など均等に出し合います。
〈同僚の場合〉
故人が同僚である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどが一般的です。 複数人で代表を立ててまとめて出すことも可能ですが、合算は1~3万円ほどが適切でしょう。
〈部下の場合〉
故人が部下である場合は、社長などと共に会社代表という形で法要に参列することが多くなります。
香典も状況によっては同僚には出させず、自らと上司で済ませることもあります。
一般的に、故人が部下である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどと言われています。
自身の年齢や故人との関わりの深さを加味し相場の中で金額を決めていくことが必要です。
〈上司の親の場合〉
故人が上司の親である場合の香典の金額相場は、5千円~1万円ほどです。
しかし、個別に香典を渡すと『上司に取り入っているのではないか」などと誤解される可能性もあるため、用意するときは会社の方針にしたがうか、社長や同僚と相談して公平に出すといった配慮も必要です。
〈同僚の親〉
故人が上司の親である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどです。
この金額は、香典を出す側の年齢によっても左右します。
〈部下の親〉
故人が部下の親である場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどとなります。
あまり香典の額を多くしてしまうと、親族の額を超えて失礼となってしまう可能性もあるため注意が必要です。
〈上司の親族の場合〉
上司の親族の法要は、あまり足を運びにくいものかもしれません。
上司としても、故人とほぼ接点のない部下が参列するのは戸惑いやすいので、社長などの意向や上司本人の希望にしたがっておくようにしましょう。
故人が上司の親族の場合の香典の金額相場は、3千円~1万円ほどとなります。同僚と相談し、歩調を合わせておきましょう。
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